https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798171548
「本」という、他人の知恵の結晶を効率よく得ることができるアイテムの活用方法を取りまとめている。
読みたい本ばかり選ぶと知識に偏りがでて、自分自身の広がりがなくなる、という点にはドキッとさせられた。情報共有についても少しずつ経験せねば…と思うところ、なかなか難しい。
ipusiron氏の「くじ引き読書法」は興味深いところ、私自身が「普段と違うテーマで読書するか…」と思い立った時に図書館で行う方法として「返却本のブックトラックを覗く」という方法がある。
カウンターのスタッフは図書館に返却された本を、一旦ブックトラックに置く。そしてある程度溜まったところで排架(もとの本棚に戻す作業)を行うのである。
そのため、ある程度の利用者がいる図書館であれば、だいたいカウンターの近くや、各フロアに上記のようなブックトラックがおいてあり、「この本は借りられます」と記されておいてあることが多い。
「誰かが借りた本」というバイアスがかかるものの、自分では選ばないテーマの本にであえることが多い。
不動産売却、保険、準確定申告の方法、と本が並んでいれば「誰か亡くなって困ったのか…?」、お弁当レシピ本が並んでいれば「誰に作るのだろうか」と色々別の思いを馳せる1ことができる。
一度お試しあれ。
- なお、十分な冊数の排架前の本がブックトラックにあればよいが、冊数が少なかったり、図書館員がブックトラックに載せた直後だと返却者(利用者)が特定できる可能性も否定できないことに留意すべきである。
図書館の自由に関する宣言「第3 図書館は利用者の秘密を守る 読者が何を読むかはその人のプライバシーに属することであり、図書館は、利用者の読書事実を外部に漏らさない。」
https://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/232/Default.aspx ↩︎